マタニティフォト用衣装

どのような衣装で撮影に臨むか

お揃いの服で写真を撮る家族

妊婦さんにとっては日常の姿かもしれませんが、長い人生の中でほんの数ヶ月しか臨月の状態で過ごさないことを考えるとやはり撮影時のスタイルは特殊なものになり、服装も普段着用しているようなお洋服とは言えません。
当然撮影に使われる衣装も妊婦用の特別仕様で、それ故に「どうしよう、オシャレに着飾ってカメラの前に立ちたいのにこのお腹で着れるドレスなんて1着もタンスにはしまわれていないのよ」「去年はサイズもピッタリで美しく私を着飾ってくれた純白に眩しく輝くワンピースでマタニティフォトを撮影したかったけど、どうやらぽっこりと膨らんでいるこのお腹では着れそうもない」と衣装に困る女性も多いのです。
でもそんなに心配することはなく、写真スタジオでは妊婦さん向けの衣装を多数用意しておりますのでその中から今の髪形やスタイルに合わせていくつか選べばよいのです。 どうしても自分の所有物の中から選びたい、と頑なな決意がある人はそんなレンタル衣装では不満でしょうが、1日のために新調するのも贅沢な話ですしわざわざ今回の為だけに購入するかはそれぞれの価値観にお任せします。
それではどんな衣装が適しているか、その問いにはどんな衣装でもオッケーですと答えるのが無難な対応となるでしょう。
お腹が苦しくなるようなことさえなければ大抵の服で写真撮影することが出来ます。 赤ちゃんの成長と共に大きくなる腹部を強調したいとそこを露出したタイプの衣装が主流のように思われますし、サンプル写真を見ていてもこのスタイルばかりが目に付きますが、言うなればそれはパンフレットのような物でマタニティフォトの特徴を最大限にアピールしている案内用の写真です。
過度の露出は避けたいと腹部がゆったりしたドレスで撮影する女性も多いですし、七五三でもあるまいし衣装に拘る必要は微塵もありません。 自分が着たい服、いつも着ている服、想い出のある服でいいのです。 ちょっとはオシャレしたい、飾りたいというのならスカーフやリボンをお腹の下、腰の辺りに巻きつけたりして立派な腹部を強調するのもひとつのアイデアです。
髪形もあまり気合を入れすぎずいつものように自然な感じでいきましょう。 あまりに盛りすぎても出来上がった写真を見る人の視線がヘアーに向いてしまい、「先月写真スタジオで撮ってもらったんだけどこのマタニティフォト見てみて!」といい笑顔で差し出しても「わぁ、素敵なヘアースタイルね、決まってるよ!」「昔の篠原ともえみたいに可愛らしいね、私もこんな髪形してみたいな」とピントのずれた返答をされてしまいかねません。
一番見てもらいたいのはお腹なので、衣装に合わせて優しげで軽やかな印象を与えるセットをするように心がけましょう。 考えるのが面倒ならいっそ麦藁帽子を被ってしまう手もありますが、どこぞの海賊っぽくならないようにだけは注意して下さい。 「これってコスプレ写真?」と思われてしまいます。
またお腹に絵を描くベリーペイントも人気があるようです。 腹部に地球の絵やハートマークのペイントをして安産や赤ちゃんの健康を祈願する、やや儀式めいた意味合いを持つこの行為は業界内でも注目されています。
ボディペイント用の塗料ですので人体に悪影響もありませんし、絵柄は好きなものを指定できて基本的に手書きなので世界に1つだけのアートが施されます。 大自然を連想させる海や河のペイント、キティちゃんやドラミちゃんなど猫っぽい可愛らしいキャラクター、ピカチュウやおしりかじりむし、クリリンなど子供が喜びそうなペイントなどアイデアはいくらでも溢れ出てきます。
自分で描いてもいいですし旦那さんがそうした方面に強くて任せられるのなら頼んでみるもよし、夫婦共に絵心がないのなら写真スタジオのスタッフに相談すれば絵師を用意してくれるでしょう。
マタニティフォトのオプションでベリーペイントを扱っているスタジオも年々増えていますので、ペイントしたいけどツテがなくて困ることはありません。